令和6年6月12日、午前9時半ごろ、弊社前にて心肺停止の方に対する蘇生を行いました。
弊社は周囲の方々に以下の協力要請をしました。
・まず、下手に動かさない
・AEDがある場所を伝え、持ってきてもらう
・救急車要請
その要請を瞬時に整え、弊社は患者様を安全な場所に避難させ、意識レベルの確認・全身評価・呼吸/心拍数・頸動脈怒張の確認・軌道確保・循環動態を安定させる為、ポジショニングの変更(ここまで1分)。その後、10分程度、心肺蘇生に専念。
救急要請をした場合、救急隊員は、場所やら状態やら根掘り葉掘り聞いてきます。しかし、要請している方は
医療従事者ではない為、詳しく聞かれてもパニック状態でうまく伝えられません。
救急要請をする場合は、「大変です。すぐ来てください」だけを伝えて、電話をスピーカーにして繋ぎっぱなしにするのがベスト
救急隊員は、GPSを頼りにすぐ場所を特定し来てくれます。
心肺蘇生(CPR:Cardiopulmonary Resuscitation)についての重要なポイントを以下にまとめます。
1. 心肺蘇生の目的
心肺蘇生は、心停止や呼吸停止の状態にある人に対して、心臓と肺の機能を一時的に代替し、血液循環と酸素供給を維持することで、脳などの重要臓器の損傷を防ぐことを目的としています。
2. 心肺蘇生の基本手順
1. 安全の確認
- 現場の安全確認: 自分自身と周囲の安全を確認する。
- 被災者の反応確認: 肩を優しく叩きながら呼びかけ、反応がない場合は緊急対応を開始する。
2. 助けを呼ぶ
- 119番通報: 緊急通報を行い、AED(自動体外式除細動器)が近くにある場合は持ってくるように指示する。
3. 胸骨圧迫(心臓マッサージ)
- 手の位置: 胸骨の中央に手の付け根を置き、もう一方の手をその上に重ねる。
- 圧迫の深さと速度: 約5センチの深さで、1分間に100〜120回の速度で圧迫を行う。
- 胸が元の位置に戻ることを確認: 圧迫を行うごとに胸が完全に元の位置に戻るようにする。
4. 人工呼吸(必要な場合)
- 気道確保: 頭部後屈・顎先挙上法で気道を確保する。
- 呼吸の確認: 口を大きく開けて息を吹き込み、胸が上がるのを確認する。
- 圧迫と呼吸の比率: 30回の圧迫後、2回の人工呼吸を行う。
5. AEDの使用
- 電源を入れる: AEDの電源を入れ、指示に従う。
- パッドを装着: パッドを胸部に装着し、解析結果に従ってショックを行う。
- 胸骨圧迫を再開: ショック後は直ちに胸骨圧迫を再開する。
3. 心肺蘇生の重要性
- 早期の心肺蘇生: 心停止後の数分以内に心肺蘇生を開始することで、生存率が大幅に向上します。
- AEDの効果的な利用: AEDの早期使用は心停止からの回復率を高める重要な要素です。
4. 注意点と禁忌
- 過度な圧迫: 圧迫が強すぎると肋骨を折る可能性があるが、十分な深さを確保することが優先される。
- 息を吹き込みすぎない: 人工呼吸の際に過度の空気を吹き込まないよう注意する。
- 他者との連携: 救急隊が到着するまで周囲の人々と連携しながら、可能な限り心肺蘇生を継続する。
5. 心肺蘇生の訓練
- 定期的な訓練: 心肺蘇生の技術は定期的な訓練で維持・向上させることが重要です。
- シミュレーション訓練: 現実に近い状況でのシミュレーション訓練が効果的です。
結論
心肺蘇生は緊急事態における重要な救命手段であり、適切な知識と技術を持つことが求められます。早期の対応と継続的な訓練を通じて、多くの命を救うことが可能となります。